AGAとは?定義から症状・原因まで徹底的に解説!

「最近薄毛が気になり始めたけど、もしかしてAGA? そもそもAGAってどんな病気?」

そんな悩みを抱えていませんか?薄毛だからといって、必ずしもAGAとは言い切れません。薄毛には、AGAの他に円形脱毛症やホルモン性の脱毛症、もしくは生活習慣の悪化など、原因が多岐に渡るため、判断が難しいです。

そこで本記事では、AGAの基礎知識を網羅的に解説していきます。

記事を読んで分かること

  • AGAとは
  • AGAが発生する仕組み
  • AGAかな?と思ったら確認すべき初期症状
  • そもそもAGAを発症する原因とは
  • すぐに実践できるAGAの対策

この記事は薄毛に悩むすべての方の手助けをするため、AGAのいろはを簡単に解説していきます。ぜひ最後まで読み進めてください!

そもそもAGAとは?

そもそもAGAとはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症を意味しています。抜け毛が進行することで、額の生え際や頭頂部の毛髪が薄くなる脱毛症の一種です。成人男性によく見られる症状で、脱毛症の中で最も有名なものとなっています。

AGAは、誰が発症してもおかしくない進行性の脱毛症です。発症しているにもかかわらず、何もせずに放っておくと、髪の毛はさらに薄くなってしまいます。初期の段階で適切な治療を受けることが重要です。

AGAの進行を防ぐには、薄毛・抜け毛に特化しているクリニックでの治療がおすすめです。初回無料でカウンセリングを受けられることが多いため、症状が進行してから後悔しないためにも「髪の毛が薄くなってきた…」と感じたら、まずはクリニックに相談してみましょう。

AGAが発生するメカニズムとは

AGAが発生するメカニズムは、ヘアサイクルと呼ばれる頭髪の循環が大きく関係しています。ヘアサイクルを簡単に説明すると、古い髪の毛が抜け落ちたあとに新しい髪の毛が生えてくる循環のことです。生活していれば髪の毛は抜けますが、新しい髪の毛がまた生えてきますよね。

AGAのメカニズムを理解するには、ヘアサイクルについて知っておくことが重要なので、簡単に解説します。ヘアサイクルには、下記の3つの段階があります。

  1. 成長期(2~6年)‥髪の毛が成長する段階。毛包が成長し、髪の毛が伸びる。
  2. 退行期(2週間)‥髪の毛の伸長が低下する段階。髪の毛は成長しない。
  3. 休止期(3~4ヶ月)‥成長が止まった髪の毛が脱落する段階。髪の毛は成長しない。

通常のヘアサイクルでは成長期が2~6年であるのに対して、AGAでは数ヶ月~1年と短くなります。ですので、本来は成長期で長くて太い髪の毛が作られるはずが、AGAの場合は軟毛の状態で退行期、休止期へと移行してしまうのです。軟毛が増えて薄毛が目立つようになったり、ヘアサイクルが早くなって抜け毛が増えたりすることで、AGAを発症します。

毛包とは‥毛穴より下にある髪の毛を取り囲む組織のこと。髪の毛がつくり育てられていく過程で非常に大切な部分である。引用:「コトバンク」より

ヘアサイクルの乱れを改善する方法とは?

AGAかな?初期に見られる症状とは

薄毛の症状、AGAの症状は誰に起こってもおかしくありません。

そこで、「AGAかな?」と不安になった方に向けて、初期症状でよく見られるものを紹介していきます。AGAでよく見られる初期症状は、以下の3つです。

  1. 抜け毛の量が増える
  2. 髪の毛のコシやハリがなくなる
  3. 頭皮がかゆくなる

それぞれ詳しく解説していきます。

抜け毛の量が増える

初期症状でよく見られる症状の1つが、抜け毛の量が増えることです。人間の髪の毛は、全体で約10万本生えており、そのうち50〜100本前後が1日に抜け落ちます。

シャンプーで頭をこすったり、ブラッシングをかけたりすると、髪の毛が抜けることはよくありますよね。多少の抜け毛は、古くなった髪の毛が抜け落ち新しい髪の毛が生えるという、ヘアサイクルの影響です。1日50〜100本前後の抜け毛は正常なヘアサイクルなので、心配いらないでしょう。

しかし、AGAを発症している患者は、通常の2〜3倍の髪の毛が抜け落ちてしまいます。日常の抜け毛の量が、発症前とは明らかに異なるため誰でも気づくはずです。「シャンプーしたあとに、床に落ちた髪の毛の量が異常」「枕についた抜け毛の量がこれまでとは比べ物にならない」と感じたら、AGAの初期症状の可能性があります。

ただ、抜け毛は気候的条件やストレスが原因になることもあります。抜け毛が増えたからといって、AGAと決めつけるのはやめましょう。

髪の毛のコシやハリがなくなる

2つ目の初期症状でよく見られる現象が、髪の毛のコシやハリがなくなることです。

髪の毛のコシやハリは、ヘアサイクルの成長期で髪の毛が育つときに生まれます。通常は2〜6年のスパンで髪の毛が成長していきますが、AGAを発症している場合、髪の毛の成長期が短くなるためコシやハリが生まれません

コシやハリのなくなった髪の毛は、ペタンとし、ボリューム感がなくなります。結果として、髪の毛の間から頭皮が見えやすくなり、薄毛の印象を与えるでしょう。根本的に、髪の毛が成長する機能が衰えているため、コシ・ハリの状態は注意深く見ておく必要があります。

「細くて、軟らかい毛が増えてきたな」と感じたら、AGA初期症状の可能性があります。気になる方は、鏡の前で髪の毛のハリ・コシをチェックしてみましょう。

そもそもコシ・ハリとは?

  • コシ‥髪の毛の強度のこと
  • ハリ‥髪の毛の弾力のこと

頭皮がかゆくなる

3つ目に紹介する初期症状は、頭皮がかゆくなるという点です。AGAの初期症状で頭皮がかゆくなることは、抜け毛を引き起こすホルモンが関係しています。

AGAの発症に大きく関わるホルモンは、ジヒドロテストステロンと呼ばれるものです。ジヒドロテストステロンが増加すると、皮脂腺を刺激し、頭皮のかゆみを引き起こします。つまり、頭皮のかゆみは薄毛を発症する原因のホルモンが増加しているサインかもしれません。

頭皮のかゆみは、すべてAGAの初期症状とは言えません。ただ、初期症状の可能性であったり、今後発症するリスクを高めることにも繋がったりします。頭皮にかゆみを感じたら、早めにクリニックに相談しましょう。

AGAを引き起こす原因

そもそもAGAを引き起こす原因は、多岐に渡ります。発症の原因となるおもな要素は、以下の3つです。

  1. 遺伝が影響している
  2. 男性ホルモンが影響している
  3. 環境要因が影響している

それぞれ詳しく解説していきます。

遺伝が影響している

AGAを引き起こす原因の1つ目が遺伝の影響です。

遺伝子の中には薄毛を誘発するものがあり、父方からも母方からも受け継ぐ可能性があります。つまり、身内にAGAの患者がいれば、発症する可能性は高いでしょう。

遺伝がAGAに影響する理由を理解するには、発症の原因となる脱毛因子・TGF-β増加の仕組みを知る必要があります。TGF-βは、下記の流れで増産されていきます。

  1. テストステロン(男性ホルモン)がジヒドロテストステロン(DHT)に変換
  2. ホルモンレセプター(男性ホルモン受容体)がDHTをキャッチ
  3. DHTがレセプターと結合し、TGF-βを増産

上記2の項目で登場したホルモンレセプターの感受性の強さは、遺伝によって決定しています。ホルモンレセプターの感受性が高い方は、AGAの発症率が高いです。ただ、遺伝が影響しても症状には個人差があるため、身内に薄毛の方がいても発症しない場合もあるでしょう。

ちなみに、自身がAGAになりやすい遺伝子を持っているかどうかは、対応しているクリニックであれば検査が可能です。気になる方は、お近くのクリニックを調べてみましょう。

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男性ホルモンが影響している

2つ目の原因が男性ホルモンの影響です。

AGA発症に影響するのは、男性ホルモンの代表格・テストステロンです。ただし、テストステロンそのものがAGAの原因となるわけではありません。AGAの直接的な原因となるのは、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンの発生です。

男性ホルモンがAGAに影響する流れは以下の通りです。

  1. テストステロンが頭皮の5αリダクターゼと結びつく
  2. DHT(ジヒドロテストステロン)が発生する
  3. DHTが脳に髪の成長を妨げる信号を出す

DHTが髪の成長を止めるシグナルが出し続けると、太くて濃い健康的な髪の毛が生えにくくなります。細くて弱々しい毛が増える結果、頭皮が毛の間から見えるようになるでしょう。

5αリダクターゼとは、男性ホルモンと結合することで、ホルモンをより強力にする酵素。この男性ホルモンが多いと、頭髪の細胞分裂が減ってしまい、髪が細くなり、ついには抜け落ちてしまう。引用元:コトバンク

生活習慣が影響している

AGA発症の原因3つ目は、生活習慣の影響です。特に注意したい生活習慣は、以下の2つです。

  1. 栄養不足
  2. 睡眠不足

栄養不足や睡眠不足の日々が続いていると、髪の毛の成長を妨げてしまいます。

栄養不足がAGAの原因となる

食生活の偏りは、発毛や髪の成長に悪影響を与えます。食事で摂取する栄養素は、髪の毛を生成する働きがあるからです。健康で丈夫な髪の毛を生成するために、バランスの取れた食事を摂取することを心がけましょう

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睡眠不足がAGAの原因となる

発毛や髪の生成に必要なホルモンは、22時〜2時を中心として睡眠中に分泌されます。そのため、十分な睡眠が確保できないと、髪の毛の成長が促されずに薄毛の原因となってしまいます。薄毛の原因となる慢性的な睡眠不足を避けるため、日頃から生活リズムを整えましょう

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すぐに実践できるAGAの対策

すぐに自分で実践できるAGAの対策を紹介します。今回紹介する対策は、以下の3つです。

  1. 生活習慣を見直す
  2. ストレスを溜め込まない
  3. 適切なヘアケアをおこなう

それでは1つずつ詳しく解説していきます。

生活習慣を見直す

1つ目の対策は生活習慣を見直すことです。前述したように、睡眠不足や栄養不足という悪い生活習慣は、薄毛の大きな原因となります。

AGAが進行している場合は根本的な解決にはなりませんが、生活を見直すことは症状進行を和らげたり、事前に予防したりする点で効果が期待できます。特に見直してほしい生活習慣は、下記の3つです。

  1. 食習慣や栄養バランスを見直す
  2. 睡眠の質や時間を見直す
  3. 過度な飲酒や喫煙習慣を見直す

遺伝的に薄毛の要素がなくても乱れた生活習慣を送っていれば、当然AGA発症のリスクが高まるでしょう。遺伝やホルモン分泌の量はコントロールが難しいですが、生活習慣の見直しは今すぐできるはずです。

髪の毛の成長に悪影響を与えるような生活習慣を送っていないか、日々の生活を一度振り返ってみましょう。

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ストレスを溜め込まない

2つ目の対策はストレスを溜め込まないことです。

過度なストレスを抱えていると、ホルモンの分泌が乱れ、体内の血流が滞ってしまいます。血流が滞ると、頭皮にも栄養素が十分に行き渡らないため、髪の毛が丈夫に成長することができません。ストレスによる頭皮環境の悪化は、薄毛の引き金となるので注意が必要です。

「軽いランニングをする」「友達と遊ぶ」「趣味や特技に打ち込む」など、自分に合った方法で構いません。ストレスを溜め込まないための日常的なリフレッシュ方法を見つけておきましょう。

適切なヘアケアをおこなう

3つ目の対策は適切なヘアケアをおこなうことです。

適切なヘアケアは頭皮を清潔に保ったり、血流を良くして栄養素の運搬を促進したりする効果があります。髪の毛が成長しやすい環境を整えておくことは、薄毛対策の有効な手段です。ここでは、すぐに実践できる適切なヘアケアとして、正しいシャンプーの方法を紹介します。

正しいシャンプーの方法

  1. シャンプーを使う前にお湯で髪の毛を洗い流す。
  2. シャンプーを手に取ったら、手のひらで軽く泡立ててから髪にのせる。
  3. 生え際から頭頂に向かって、指の腹で頭皮を優しくマッサージする感覚で洗う。
  4. 洗い残しがないように十分に洗い流す。
  5. タオルを押し当てて、頭皮を揉み込むようにして水分を吸収する。

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AGAかな?と思ったら一度クリニックへ

これまで、AGAとはどういうものなのか、具体的な症状、そもそもの原因や対策についてお伝えしてきました。本記事をまとめると、下記の通りです。

まとめ

  • AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症のこと
  • AGA発生のメカニズムではヘアサイクルの乱れが関係している
  • 初期症状では、髪の毛や頭皮に異常が発生する
  • 原因は、先天的要因(遺伝やホルモン)と後天的要因(生活習慣)がある

AGAは誰でも発症する可能性のあるもので、原因は日常の生活習慣にも隠れています。遺伝的要素のような先天的要因は、コントロールができないため、まずは生活習慣の見直しが必須でしょう。

とはいっても、AGAは進行性であり、発症してからなるべく早く治療することが肝となります。「AGAかな?」と判断に迷ったら、まずはクリニックに相談しましょう。

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