多くのマラソン大会でのネット募集はエントリー代行に委託して行われており、申込みデータはエントリー代行業者とマラソン大会の主催者の2者で管理されます。
申込み時(あるいは登録時)にエントリー代行と個人情報保護法を確認した上で個人情報を提供しますが、大会主催者とは個人情報に関する契約はなされていません。
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当然主催者から大会インフォメーションが送られてきますが、それに加え開催地の観光情報や宿泊情報、名産品のDMが届くことも多いようです。
エントリー代行も個人情報保護法にのっとり個人情報を厳格に扱っておられるようですが、エントリーしたマラソン以外の興味のないマラソンPRや、関連グッズのメールが届きます。
エントリー代行に削除を願い出ればPRメールは届かなくなるようですが、地元の名産品のDMは止めることは難しいようです。
あなたの個人情報が2者によって管理されており、その分個人情報漏洩のリスクが2倍になるという事実が残ります。
もう一つ大きな問題がキャンセルです。
スポーツ大会のネット募集の規約に「一旦申込まれますと自己都合によるキャンセルはできません」というフレーズを目にします。
3ヵ月も先のスポーツ大会にエントリーしてキャンセルできない?!
仕事の予定も自分の体調も分からないし、家族の健康も予想できません。
練習中にケガをすることもあるし、お子さまがインフルエンザになることだってあります。
それでも一旦申込むとキャンセルによる返金はできない。
最近、代行各社と主催者間でこの問題はかなり改善されてきているようですが(参加権を譲れたり、一部返金に応じるなど)、抜本的な解決には至っていないようです。
主催者にとってエントリー代行は大変ありがたいシステムです。
開催要項さえ整えれば、エントリー代行が参加者を集めてくれます。
主催者にはメリットがありますが、参加者にとっては、参加費に手数料が上乗せされて高く、種目変更ができない(手続きが煩雑)、募集期間の締切りが早い、などエントリー代行を利用するデメリットや制限が多いのも事実です。